005鄙 甲骨文字365
日本地圖の基礎を築いたといわれている大器晩成の偉人:伊能忠敬翁は歩いて歩いて、、、こんな寒い冬も、その信念を胸に、こつこつこつこつ歩いたのだろうか。。。
365日甲骨文字005原姿力発想:鄙
平成31年1月5日20190105太陰太陽暦1130壬寅[39]
モバイルワード:結びの冬に。冬の鄙(ひ)に。
旧暦でも11月30日、冬ですよ。
「冬」の文字の原初のかたちは、糸の先っぽを、結び止めて終わり。
先端と末端の双方を結びとめる。
Beatlesの終わり。ビートルズ古代文字(一曲一文字企画)
ポールのビートルズ時代の最後の曲は、THE END。
冬(終)の文字を選んでみた。
「つまり、ぼくが、最後の最後にいいたかったことは、
君が受け止めることのできる、あの限りあるふかい情熱(あい)は
君が生み出してきた愛の量(熱)に等しいってことさ(水分跳超訳)」とうったう。
さて、そんな冬(END)の文字の上に、□(四角)の造形が「鄙(ひ)」である。
丁(□)に収める穀物をしっかり結んで営みを紡ぐ。
寒い冬を越すには、しっかり食料を結びとめて保存しておかなければならない。人間が生活していく中で、倉のようなものは古代においても現代においても、必要であった。
鄙は馴染みの薄い文字かもしれない。図はそう!図の旧字<圖>という文字は、甲骨文字には存在しないが、数千年を経て、鄙は圖へと受け継がれていく。コトダマとして冬が潜んでいるというのか。結び止める図(圖)の世界。
日本地図デザインの基を築いた伊能翁の足跡を冬にみる。邑(むら)の圖を鄙という。
伊能忠敬:日本地図
デザインの語源はラテン語のデシグナーレから派生し、表示する、支持する、計画したことを記号にあらわす。といった意味があるらしい。
文明文化は、世界中の民族が文字というデザインを計画した時から始まった。その図に、その意味に、言霊が刻印されたを物語る。
甲骨文字にしっかりと触れることができるこの時代だから、大切に。結んで。甲骨365日で新しい地図を創っていこう。
甲骨文 水分トレース:鄙
貞、呼従奠、取[火不]、(用廾)、鄙三邑 合7074 貞う、呼びて 奠を従えて、[火不]を取り、鄙三邑を(用廾)せんか。※支配下の小邑:王都の周辺の邑だけでなく地方領主や敵対勢力の支配下の邑も鄙と称した。二字語例:鄙泳(敵対勢力)
貞、呼従奠取(火不)用 鄙 三邑
甲骨文トレース2(鄙) 殷墟 第一期 甲骨文 合7875
鄙惟… 惟垔… 曰…(詳細不明)
鄙=【禀】11画[音]ヒ と[訓]いなか・おしむ
城壁や倉庫がある倉を表している。※結びの邑~穀物を結び保管したのであろう。のちに啚(と)が嗇に通じて使われたため、原義については篆書で邑が付け加えられた。長い歴史の中で、文字変遷をしてきた文字の一つである。
PS:もう20年以上前の話。。。10年はひとむかし、、、20年は、、、だいぶ昔(笑)
19歳の終り頃に、企画したバンドのアルバムは、「やさしい終わり」というアルバムでした。メジャーデビュ―アルバムにして、最後のアルバム。結び。そして旅のはじまりでした。
そして、人生が残り半分以下となったとき、こつこつと、、、
どのくらいの深さまで、歩き続けることが、できるだろうか。
伊能忠敬翁の遺してくれた「圖」へのおもい・・・
原姿の発想をめぐる文字の旅は續く。。。新しいmojiの地図を創っていこう。
水分
原子力発想05鄙 結び。了
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