<番外編>東京国立博物館:顔真卿
先日の話ですが、、、
蚕(かいこ)の頭といわれる一画目の点が深く左へ回転して二画目へ、最後は燕(つばめ)の尾の如く右へとはらう「之」
顔真卿に「之(ゆ)」く。。。
番外編:彡(顔の輝き)顔真卿に並んで、並んで、また並ぶ。。。
確かに書は、その時代の人の顔でもあった。
筆文字あそびの歴史をズラリ紐解くと、個性的な文字ばかり。時代に翻弄された宿命。だからそうなった。
我が国の顔は、和漢朗詠集から。
それは繊細な平安風のみやびな線。
この違いは風土も関係しているであろう。
さて「顔」の文字は甲骨の時点では存在しないが、
その額(ひたい)の輝きを表すであろう彡(さん)は、甲骨に、しっかり刻まれていた!
それは祭祀名。祖先へのまばゆい祭祀。
木の美しさものを「杉」といい、毛には虎彡(ひよう)・參(参)、
形あるもの輝きは形・彫、光彩あるものには彩・影・丹彡など、
文身には文彡(ぶん)・彰・虎文には彪(ひゆう)、酒香には酉彡(ゆう)、
鼓声には、音の輝き=彭という。
そして彦・顏(顔)
顔真卿の「顔」
現代の漢字には無いが、位牌(歹(がつ))に「彡(さん)」が付く文字も存在する。
顔真卿のあとは甲骨文字をしっかりと!
書道博物館へGO!
伊勢神宮に例えるなら、外宮から内宮へ。
外枠から核心部へ。それぞれの、その時々の時代の流行もいいけれど、おそらく、これからの未来は、ほんとうに深いところから連綿で。つながって始まる。
お願いします。中村不折翁〜。
館内の文字は、すべて、中村不折風にアレンジされている。
<かがやかしい賓おもてなし!>
地道にコツコツと甲骨。いちばん遠いところから、こんにちは。
長い道のり。
長い行列。
人混みをするり。
並ぶのは嫌だけど。。。
<番外編>東京国立博物館:顔真卿 了。
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