022 家 甲骨365
平成31年1月22日(火曜日)20190122太陰太陽暦1217己未56
原姿力発想022お宮12 家
中学生の頃、図書館の整理係をしたことがあった。年配の女性の先生が「石川啄木」を好んでいたので、図書室のメインコーナーにポップを作り[啄木]コーナーを企画して設けた。
しかし、先生に「あれ!?字が違うわよ」と言われた。石川豚木と書いていたっのである!恥ずかしい話(笑)。中学生ですよ。 ※ちなみに甲骨文字にまで遡れず、説文で明記される文字。しかし豕+口(祝詞を入れる器)は存在する。豚や猪など生き物への祭祀は存在した。新しい文字としての「啄」との関係はないかもしれない(考察事項)
さて、現代の家は人が住むところである。3400年さかのぼると、、、
家という文字の、宀(べん)の中にはいろいろな、生き物!?
【家】10
[音]カ・ケ
[訓]いえ
家は[会意]宀(べん)+豕(し)である。白川翁曰く、金文字形から(豕殳殺(たくさつ)した犬の犠牲)に従う形とし、犠牲を埋めて地鎮を行った建物の意とするが、甲骨文では豚(豕)である。豕と犬の違いは、しっぽの角度を見ると、区別が明瞭だ。
しかし、地鎮祭を行うべき重要な場所であったことは明らかだ。
豕は豚の象形。甲骨文では、祭祀施設、祭祀、後期には地名、人名などの用法で刻まれている。
上甲家、
丁家、
また、
祖辛への祭祀。
お宮(宀べん)の中の生き物の尻尾は垂れている。
また、ぴょこんんと性器が描かれているのも見える。
生き物への去勢は古代から行われており、その区別は重要事項であった。動物(いきとしいけるもの)の甲骨文字詳細考は、7月(甲骨365)予定。
いきもの?架空の動物の中でもお宮に居るものは特別である。
家―龐(お宮のなかにいる生き物)
广(げん)は宀(べん)と異なり片方の壁が開いている。お宮の文字は、大きな建築物であるのにはかわらないが、この中にいる生き物!?
龍である!想像上の竜は古代呪儀に用いられた。ほかにも龏(きょう)・恭(初文)など、龍その生き物そのものを捧げている形の字がある。架空の生き物を扱う祀りはどのように斎行されたのであろう。。
龍は、古代人の想像力の賜物である。
時代が経て老子は、皮肉めいた寵愛をうたう。
「寵辱(ちょうじょく)には驚くが若(ごと)し」
SuibunTrace むらかみすいぶん古代文字道場 了。
原姿力発想020お宮12 家
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