028 宣 甲骨365
平成31年1月28日(月曜日)20190128太陰太陽暦1223乙丑02
原姿力発想028お宮18宣
まわる、めぐる、重ね重ね、ぐるぐるする。そんな渦巻みたいな、くるくるくるりラインが、お宮の中にある文字。でん!としている。この「亘」は半円形にめぐるものを意味する。
くるりは京都のバンド。ラーメンにあるのは鳴門。
あのどんぶりとかによく描かれている四角い渦巻門マークは?
一説に、青銅器にも見られる雷文(らいもん)だとも言われている。田畑にイナズマ。天の意思を図案化したとか。周王朝以降のデザインと思いきや、そうなると甲骨文のこの図形は原点となるのではないか。 mark造形思考↓
ラーメンおいしそ~。ちなみに甲骨文字の「雷」の文字は申と田圃で、markというよりイナズマの鋭い造形を基調にしている。宣の中央の「亘」の象形が、あのmark(雷文?)に近い。青銅器は、とうてつ文を掲載した。甲骨文字から現代のラーメンとつながる造形デザイン。古(いにしえ)から造形思考をめぐらすのは面白い。
さて、「宣」の文字が刻まれた甲骨文をTrace。南に宣。方角としての南へ、宣命をたてまつる儀礼か。南の方角は現代の神社作法も重なる重要な方角となる。
仙台でのご奉仕は、神社(お宮)の四方八方の苔を整理し、ぐるり一周を清掃する。一般の人は入ることはできないが、神職や巫女が帚を以てお宮周辺の草木など自然の浄化に務める。奉仕精神というのは、ボランティアとはニュアンスがちと違う。ご奉仕するといえば神社でのひひの社務生活。お宮をまもるということ。「衛」「韋」など、お宮をぐるりと護衛する文字にも通じる。お宮を一周。宣の文字を使った単語に「宣命」と呼ばれるものがある。
<宣命とは何か>
宣命はテニヲハに万葉仮名を用いるなど和文を漢字によって表記したもので,この文体を宣命体ともいう。現存する宣命で最も古いのは,《続日本紀》の文武天皇即位(697年)の宣命と言われている。
・文武天皇「現御神止大八嶋国所知天皇大命良麻止詔大命乎、集侍皇子等、王等、百官人等、天下公民諸聞食止詔」
大和言葉釈文:おきつ神と大八嶋国しろしめす、すめら大命らまと詔たまふ大命を、うごなはれるみこたち、おほきみたち、もものつかさひとたち、あめがしたるのおほみたから諸々、聞ことし食(め)せと、詔(のりたま)ふ。
宣命を書き記した文体を宣命体という。寿(ことほ)ぎを連ね、対句を多用し、荘重な感じをもつ。やまとことばを使用し祝詞は奏上される。美しい神道の祝詞。甲骨文字から續く宣命の「宣」の文字。巡り巡って大切にしたいやまと言葉。年頭の天皇陛下も御陵では大和言葉で奏上なさったという。
<補足:亘>
原姿力発想 宣 了。
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