040 卯 甲骨365
平成31年2月09日(土曜日)20190209太陰太陽暦0105丁丑14
原姿力発想040祭祀09 卯年
十干十二支を解明することは、甲骨文を刻んだ古代人の思想に大きく近づくこととなる。本日は「卯」↓
世界中、いずれの文明もシンボルを持つ。その語源であるギリシャ語のSYMBOLONは、契約を結ぶ際に、1つのものを2つにし、その断片を当事者同士で分かち持つことを意味していた。西洋的な古代の契約の概念である。
東洋の奉納の儀式はどうか・そのひとつは祭祀儀礼で奉納し、もう片方を我々のものとする。互いにシェアする精神。すべては自然とともにある。ぼくらは人間だけが、地上の上で命を謳歌しいるわけではない。神も八百万(やおよろず)。あらゆる場所で、様々な神と分け合うのである。
甲骨文では祭祀儀礼として「ころす(裂く)」という意味で刻まれる。
現代人はこれを「野蛮だ」という一言で片付けてしまうのか?
我々は豚しゃぶをして、牛丼を食べ、ラム肉でジンギスカンを楽しむ。
そのたびに、祭祀として儀礼をし、祝詞をあげるのか?
そのことを亀の甲羅に刻むだろうか?
古代人が、自然に、生命を与えてくれる生き物に、感謝と畏怖の念を強く持って、儀礼を繰り返していたことがわかる。
大事なことは「分ける」ということ。その相手は。。。
また十二支の4番目、そして人名としても刻まれている
さらに卯に殳を加えた造形(現在は使用していない漢字)も存在する。
在が、前に付く文字は、地名用例となることが多い。
また、二つ別れた𠂤(たい)の文字は、祭の肉を携帯し分ける象形である。
甲骨文では軍隊の象徴として、甲骨文に刻まれる。
「師」は、分けてくれる人。職能としての師盤、分け与えて戴く肉。
「帰」は、軍の任務から無事に歸ること。帰還するための肉。
祭祀として人を遣わすこと。遣唐使の「遣」も遠征に必要な肉。
𠂤(たい)の世界は、また別日に⇒0211~
卯年のうさぴょんのイメージは、あえて、つなげるなら
勇者「卯」、自分の半分を犠牲にして、尽くす人。
その造形は3600年を超えて今でも力をもっている。
文字の言霊に畏怖の念を。
原姿力発想 卯 了。
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