044 追と歸 甲骨365
平成31年2月13日(水曜日)20190213太陰太陽暦0109辛巳18
原姿力発想044祭祀13 追う、と、歸る
明治、大正、昭和、平成、
甲骨文字に「昭和」の起源を求めると「召方」という敵対勢力に突き当たる。
その地域「召」と呼ばれた勢力を追い伐する記述が甲骨文には見える。
甲骨では、𠂤と足(止)に従い、軍隊を象徴する𠂤(たい)と、進行を象徴する足のカタチから、敵の軍隊を追うことを意味する。
礼器碑158年の「追」
隷書八分体を見れば、「𠂤」の上部の点がいらなかったこと。甲骨文に近いこと。偶然か必然か。
正しい文字の継承を感じることができる。
また、「追」は、人名用例としても刻まれている
そして、𠂤(たい)関連文字として重要な「帰」という文字
旧字は「歸」であり、𠂤と帚(婦の象徴)で成り立つ造形である。
遠征から軍隊が無事に歸るといかえり、その婦人に報告する意味を持つ。
遣唐使、帰還、追撃、師匠と、𠂤(たい)にまつわる文字を取り上げた。
今の漢字には存在しない文字と共に考察すると、
この𠂤(たい)が祭祀において、いかに重要なものであったのかが理解できる。
大地に行軍することは、現代では宇宙に飛び立つ覚悟のようなもの。
その時の生命維持装置としての、食糧(祭りの肉)、さらに
無地帰還したあとの報告儀礼。
さあ!
流行りものを一掃!
16世紀 のこうりききも掃いてしまいたい。
カッコつけただけの書は、現代でもなぜか喜ばれる。
産まれたばかりの文字の眞實ではなく、ただただ筆遊びの結果。
未来を切り開くために、断舎利、書道界も大掃除が必要だろう。
豊かな原始発想力は現代の「宇宙への旅」にも有効だろう。
そして婦と歸は似ている。
清代 達受 篆書八言聯
帚が、金文、甲骨に近づく。
かえる場所がある。それはとてもしあわせなこと。
原姿力発想 追と帰 了。
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