069 木 甲骨365
平成31年3月10日(日曜日)20190310太陰太陽暦02010114丙午43
原姿力発想069草木10 木
気になる木。
そう、木に纏わる文字は、甲骨文に多く刻まれている。その種類の多さに、木と人間の大事な関係をあらためて、確認することができる。
木はいきている。
生命を宿している。
木の精霊は、月明かりに照らされて、
木月という神となって現れる。
美しい物語を想像させてくれる粋な祈りの甲骨の文章。木のない地球は想像できない。
木のかたちは、象形のそのまま、根っこまで描く木の造形デザイン。そう、木材は、木を切り出して、根っこまで確認するから、木の文字にも根っこを付けたのだろうか。木という自然のチカラを味方につけた人類、その立ち木としての用法の甲骨文章もあり。
他にも地名、人名、おそらく神に仕える職のものの名前としても刻まれている。
現代ではたった4画の漢字「木」
甲骨では5画で刻みこめる。
このシンプルさの造形の中に原姿の発想が宿る。講義など、子どもたちに漢字を教える現場がある。そこで「木を、描いてくだい~」と子どもたちにいうと、土と幹、緑の生い茂る葉っぱを描く子どもが多い。
はたして根っこをはやして、大木の骨格を感じ取れるか?!これこそが古代の「木」との付き合い方。
その本質。
木[象形]枝のある木の形。上部が枝、下部は根っこをあらわし、下部の根っこを表現したところに原姿力発想がある。その下部の根っこを強調したものを「求」。上部の枝が伸びやかなものは「未」となる。折り込まれる造形は麥となり「來(来)」の文字となる。3400年前の時点で、この原姿発想は刻まれていた。
また木月の別甲骨も挙げておく↓こちらは木の上に「月」、その下に「燎」の文字が見えることから、夜間の祭祀か。月を見上げて祈るのさ。ロマンチック。
柱は、木と主でできた文字。
神道の聖典:古事記では、神を数えるとき、ひとはしら、ふたはしら、と柱を単位として数える。木の主役の「神々」である。神はあらtyるところに宿るが、数えるのは木の単位。生きていて根っこが生えて、命は大木、樹齢何千年も超えて根を張って生きていくのだ。
BGM:歩く花~ブルーハーツ
そして、根っこが足になっちゃう。そして愛する人の庭に咲く。ぼくらは歩く花。ヒロト最高!
木と人間の美しい関係をうったえてくれるうた。
原姿力発想069草木10 木 了。
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