01ね3 可能性X~人生前半の教育。
ね考察の最期に十二支の全体像を捉える。
「時」は循環する12の造形で刻まれた。
12造形は「ね」からはじまり「亥」でおわるが、
その繰り返すループを前半と後半の2つのテーマに分ける。
1~6 ね、丑、寅、卯、辰、巳(※子造形)
7~12 午、未、申、酉、戌、亥
そこで「ね」から「子(巳年)」への過程をひとつの時間の前半の括りとする。
これが好循環サピエンス仮説(むらかみすいぶん)の発想のはじまりである。
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スライド49 成長の循環
Circleの中の2つのテーマは「教育」と「祭祀」にある。
教育は「身技との交遊」の流れの中で、ひとつの完成(人生中間地点~子)を目指す。
祭祀は「追悼する祝祭」として死と再生を表す「亥」へと向かう。
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その過程にあるのが
丑、寅、卯、辰であり、
その、ひとつひとつの段階を昇るように時は前に進む。
なぜ、この造形を選んだのか。
造形は、何を象(かたど)ったもので、何を表現したかったのか。
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それぞれの造形には大事な物語が秘められている。
※造形考察はそれぞれの干支考察解説を参照。
1ね…誕生
2丑
3寅
4卯
5辰
6み…子になる。
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時間軸と共に、生きるテーマが変化し時を刻まれていく。
空っぽだった「ね」は、自然の流れの中で
技術を取得し生長する。
1ね…誕生
2丑 指先の所作・作法・技術。手をつかうこと
3寅 道具の熟知・実践・回収。知ること。
4卯 分配 祭祀のなかで分け合うということ。
5辰 創造 自然から創造するということ。
6み…子になる。
ほんとうに必要なこと。
生長するために大切なことはそんなに多くない。
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われわれの暦は表現していることはなにか。
文字のはじまりに刻んだ「時間」の発想は、
SAPIENSのにとってのかけがえのないものだった。
最低限、人類にとって、なにが必要とされていたのかがわかる。
そして最大限に、この造形の意味を発揮することで、
持続可能な循環する未来を画(えが)いた。
ヒトの脳みそが1400ccに達成したのは約40万年前だという。
現代人は3400年前の文字創成時に発想力を発揮した古代人より、
優れているのだろうか?
今、直線で上昇する妄想が、差別と断絶を生み、軋轢で歪んでいる。
まどかなる円の循環する「時間(十二支)」の真実が我々の足元に流れているのに。
最初の暦の発想は
とてつもなく重要なことを伝えてくれている。
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