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午考1 丙午2026年。出生率増加へ。

西暦2026年は60年に一度の「丙午(ひのえうま)」の年となる。



タイトルの「出生率増加」は

もし「増加」したら凄いぞ~という個人的な願いを込めて書いたもので、わたしのブログは時事ニュースではないし、だからフェイクニュースにもならないし。ただ、このブログは甲骨文字を中心に解説し、その原姿の發想を掘り起こすために「希望のブログ」でもある。


本日は西暦2024年3月7日。

庚午(かのえうま)の日。

七番目の干支。


午は絲の造形である。

糸からつながる世界があり、大きな結ばれた糸は、

その入り口の注連縄(午考2で詳しく解説する)にも見える。


列島では日本考古学用語で縄文土器が使われていた時代を「縄文時代」という。

「縄」はまさしく、植物繊維の束を「撚(よ)る」ことにより、その強度を高めてゆく。




爪などで引っ掻く文様から、縄をつかった文様へ変化する。中期はかなり高度な縄の文様が生まれた。


そしてその知恵と創意工夫で「衣食住」の「衣」である布も織ることが可能となる。

甲骨文字の「布(幣帛)」は、希望の「希(こいねがう)」の原初の造形である。


十二支の7番目で、ちょうど中間の折り返し地点の入り口にあたる。



好循環SAPIENS仮説では、前半と後半にわけて、それぞれが対応し互いに呼応しあうことを解説してきた。もっとも大事なテーマは12造形が「循環」するということ。人生で例えれば、前半は「ね(子年)」~「子(巳年)」で一旦の完成をむかえる。人間が成長し続けるひとつの到達点が「子(巳年)」である。

これを「教育課程」の完成と呼んでもいい。



その後、時間はもうひとつの段階へ入る。

後半は「午」から、最期の「亥」へむかう。

人生にたとえれば、後半に進のは、死という完結(肉体的にこの世界からいなくなる)への

プロセスである。



12造形は、人生の後半をどう表現したか。

後半を、追悼の祝祭と名付ける。それは凡て前半の文字と対角で呼応している。

さらに後半の文字を時の順序通り追っていくと、衝撃的な「世界」の一致に出会うことになる。



それは神社祭祀の式次第の流れと、干支の時間軸の「造形」が同じ意味をもっているということだ。


それぞれの干支も対比の中で、循環する要素として欠かせない。

どの時間もそれぞれが大切な時を奏でているのだ。




















人類学者のラインインゴルドは「ライフオブラインズ」の中で

「すべての生き物が1本のライン、あるいはよりよく言えば、ラインの束である」と記した。

糸束は我が国でいえば麻糸である。糸は連綿と紡ぎ、編み、織り、結ぶことができる。




12Circle対角では「ね」と「午」が直線ラインでつながる。



このラインをわたしは「希望」のラインと名付けたい。好循環SAPIENS仮説。

希望の「希」の漢字の甲骨文字の原形は「布」である。



あらゆる科学も、文學も埶朮も、もっといえば政治経済エンターテイメントにおいて

それはすべての人類にとっての「希望」であってほしいと願う。


午の時は、その入り口。


列島の60年前の丙午の出生率のグラフを見てみよう。

現実は「大祓詞」のように増すヒト等ではない。ことこの列島においては、

西暦1966年。火の午の年の急降下がすさまじい。



占い師の妄言や、間違った科学的根拠などに溢れている世にあって。

なにか大切なものを見失い、信じなくていいものを信じたりしてしまう。


断絶をしてはいけない。


自らタテ糸の「希望」の糸を切ってしまわぬように。



3400年前の發想に触れて、人類の長く熟成した知恵を活かそう。

十二支の流れは「子(巳年)」から午年へと流れが繋がる。

順列の流れにおいても十二支の發想は繋がる。


子+糸=孫


孫造形は甲骨文字には地名用例としてしか現在は発見されていないが、どのような場所だったか。

想像をして、また更なる発見があるかもしれない。



孫は、まさに世代をつなぐ。


最期にもう一度、タイトルにも希望込めて

「丙午2026年。出生率増加へ。」

重ね重ね申し上げます。
















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