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尾 文字変遷 生(は)えるんだもの。

尻尾の生えた人間の造形を、

なぜ古代人は刻んだんだろう?

ドラゴンボール 鳥山明先生の悟空のような比喩表現か?

それとも古代祭祀の装飾か。

シッポが生えたホモサピエンスもいたのだろうか?



金文の用例は1例のみ掲載したが、「尾」ではないかもしれない。確実ではない。

楚、秦に至り甲骨文字「尾」の造形と同じ文字が出現した。


甲骨文の文章(圖本P071掲載)

「有尾」「侑尾」どちでも解釈ができる。

「尾(人に)が有るか」「尾(神?)に侑めんか」

あなたなら、どう読み解く?



毛は大事。スサノオだって→須


筆はいきものだ。地面との摩擦から書芸術は生まれる。

やわらかいもの。かたいもの。

しなやかなもの。反発する弾力のあるもの。

そして筆の毛を洗う。

一本一本が集まって、先っぽは命毛ともいう。

丁寧に命と毛に、向き合う時も。


まつ毛から尻尾まで、日々生まれ変わるから。

生きているいじょう、大切なものは常に生え、かわり続けていくもの。


最後に、水分アートブック掲載の「尾」まんだら↓




生えてくるもの がテーマ。

毛、角、羽。この生は()え変わる生命力を、古代人は見逃さなかったのだ。

脱毛やら育毛やら、なにかと現代人は忙しいらしい。

角の生え替わり、羽の生え替わり、自然に任せて、

いきものさんたちを見習おう。



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