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辰考5 農具創造・地震発生。最古の記録。
大地とともに、地面を踏みしめて生きてきた。二足歩行はその両手に自由を与え、何百万年もの試行錯誤の末に、人類はその自然物である石をついに自分たちの味方にした。しかし大きな地面は今も尚、予測不能である。大地も生きている。その「石」を創造物の原石として畏怖の念を抱き格闘してきたの...
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辰考4 苔生す巌に耳を澄まして。
2024年3月5日。 その石、吉祥なり。 甲骨文の石に纏わる文字を含む4文字の吉祥語:水分ART2011 前述ブログ→石 石の聲をきく。 左上の石造形(厂=かん)の上部の艸が生えている。それは苔生す巌を表現したもの。 その下に耳をあてて、右側には攵(撥で打つ動作表現)がある...
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卯考6 宗教の本質。
あらゆる宗教の根本には、似ている点がいくつかある。 そのひとつに、「卯」と「酉」の發想がある。 昨年のブログで紹介したとおり、 「卯」とは半分に分け合ったよき「神饌」であった。 その半分に祈り(口さい)が加わる。 神前で祝詞を奏上し、神々にかなった特別な神饌である。...
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卯考05 謎の改卯鳥星。柳。
甲骨文には、現代の言葉にはない特殊な単語(連語)が存在する。 現代人である我々の使っている漢字で構成された現代用語は、のちの時代ごとに、そのつど、 あたらしく後から作られた後起の文字であり、最初に文字を創造した原初の発想はない。...
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
卯考04。見えないものを見えるように。
パウルクレーは『芸術とは、見えるものを再現するのではなく、見えないものを見えるようにするものだ』という言葉を残した。抽象的なカタチ『卯』は芸術的な造形だ。ここでも見えないものを見ようとする想像力が必要となる。 これまで見てきた流れの十二支の二番目の「丑(チュウ)」、三番目の...
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西暦2035年は乙卯。 なにを分け合うか。
2023年は卯年であった。 2024年3月4日は卯の日である。 そして2035年にまた卯の年が繰り返される。 12造形:対角Circle考察においては、「卯」と「酉」はヨコのつながりで呼応する。 卯は分け合うこと。酉は御神酒での直会。ともに生活の「饗食」と祭祀の「饗食」を表...
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寅 その3 弓と恒常性。
寅造形とは直接関係はないが、矢(寅)とともに、かかせないのが「弓」である。 弓矢の技術と共に、弓のもつ神具としての効果は、特別な発想の源を生み出している。 弓という神具そのものの造形に少しのラインを加えただけで「引く」と言う造形ができる。...
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寅 その2 矢関連。大谷翔平エレクトロ
前述の畀(吉祥)は特殊な矢であり、祭祀用語としての意味をもったが神具としての矢は別に、具体的な道具であり、かつ実用的な矢でもある。 人類が他の動物と異なり700万年をかけ、地球上で歩んできた痕跡はとても興味深い。石器や考古学的資料、そのデータが分析されることによって、そのつ...
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西暦2034年は甲寅。 呼吸と技術。
2024年3月3日は丙寅。 西暦2024年の年は甲辰で、 10年後(西暦2034年)も、十干は甲(きのえ)甲寅となる。 甲は10年間(10日間)の卜旬のはじめの干支である。 寅から始まる10年に呼吸を整えねらいを定める。...
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丑 その3 右と左。書風五期区分。
丑造形考察の補足として。左右、書風五期区分、書道史、指帰、筆ほか。 指先のもつ仕草の美しさは、あらゆる芸術に共通する。 筆を持つ手首の軌道、弦を弾(はじ)く指先の奏(かな)で、その手と手が生み出す世界は広がりつづける。 書画藝術、演奏など、多くの物語を紡ぎ、感動をともにして...
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02丑2 祭祀と建築。
丑造形を要素として含む文字が幾つかあるが、中でも重要な2つの文字を見ていこう。 1鬲+丑=徹 2對〔対〕 1徹(てつ)それは、とおること。下上徹示というお宮の中での祭祀作法の丁寧な仕草。 2もうひとつは、外壁を建造するという職人的な手捌き。...
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02丑1 指先まで未来。仕草と所作。
2024年3月2日は乙丑の日。西暦2033年は癸丑。 指先の仕草と所作。 十二支2番目の「丑(チュウ)」は、指先に力を入れて曲げた手の造形。わずか2画の線〈ライン〉で構成された手(又)造形をベース〈基本型〉として、その手の先に短いラインを付け足して構成されている。...
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01ね3 可能性X~人生前半の教育。
ね考察の最期に十二支の全体像を捉える。 「時」は循環する12の造形で刻まれた。 12造形は「ね」からはじまり「亥」でおわるが、 その繰り返すループを前半と後半の2つのテーマに分ける。 1~6 ね、丑、寅、卯、辰、巳(※子造形) 7~12 午、未、申、酉、戌、亥...
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01ね2 可能性X類似造形と、口(さい)。
そこで可能性エックスと名付けた十二支のはじまり「ね」造形をあらためて考察するが、 すべての造形が、それぞれ違うカタチをしているので、後半五期に刻まれた最期のカタチから その「ね」造形のひとつひとつのライン(線)と、それぞれの部分を丁寧に、見つめてみる。...
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01ね考1 可能性Xの誕生。時の發想の根源。
2024年3月1日は甲子の日。年は甲辰。日は「きのえね」の日である。 西暦2032年は壬子となる。 十二支のはじまりは、現代の漢字表記では「子年(ねどし)」として通用している。しかし甲骨文字では6番目の巳年(みどし)に「子」の造形があてられている。よって本来は6番目「巳年」...
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旬な時間。
2024年02月29日 癸亥の日。 元旦(甲子)から60日が経った。60番目の日は癸の亥の日である。明日は3月1日の甲子の日である。 珍しいことに、十干十二支の60周期のはじまりが、 列島の1月元旦(甲子)、3月1日(甲子)となり合致する。...
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巳考3 君たちはどう死ぬのか。
2024年02月19日 癸丑の日。 西暦2025年に向けて。その3 巳年とは何か?なぜ子ども造形なのか。考察を重ねると「全体像」も見えてくる。 十二支の発想の根源は、大きく分けて二つの人生のサイクルがある。 そして人生前半と、人生後半は向かう目的が異なり、...
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西暦2025年 巳年は子年。その2
2024年02月19日 癸丑の日。 2025年に向けて。その2 巳年とは何か?なぜ子ども造形なのか。 十二支の発想の根源にせまる。 甲骨文字発掘以降も、著名な学者たちの考察がある。しかし発掘から120年経た現代においても、いまだ「十二支」の最初の発想の真意は、誰もつかめな...
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西暦2025年 巳年は子年。その1
2024年02月19日 癸丑の日。 西暦2025年に向けて。その1 来年の西暦2025年は、現代十二支の漢字では、巳年(みどし)という表記で通用しているが、甲骨文字を見れば6番目の「巳」の位置にあるのは、明らかに「子」の造形であることがわかる。...
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辰考03 辰の發想。創造の石(自然素材)を活かせ。
辰の正体と、その発想。それは石(自然素材)からの創造。 ♦石と青銅器 十二支対角考察「辰」と「戌」…十二支の發想. 2024年02月09日 癸卯の日。 日本最古の石器が使われたのが確認できる群馬県岩宿遺跡は、約35,000年前(岩宿I石器文化)とも言われている。その年月は3...
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
雪の神。空へ大地へ。
2024年01月30日 癸巳の日 雪の神。 雨が雪に変わる。 その空から降る白いものをみて 鳥たちの「羽が舞っている」と、 そんな風におもった。 「神の種P010 」雪の神 恐竜を子孫にもつ空を天翔る鳥たちの物語。 羽(習)と翼(翌)は重要甲骨造形である。...
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辰考02 龍(竜)の甲骨文字。禍を書する勿れ。
2024年01月20日 癸未の日。 甲骨文字の「竜」はひとつたりとも「暦(十二支)」としては刻まれていない。 竜(常ーJIS第1水準ー準2級)…[音]リュウ[訓]たつ 「神の種」P103 自然神 竜の神 さらに竜の原初変形の「臝(ラ)」は、...
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辰考01 辰≠竜 「辰年は竜ではない!」
暦を大切にして、 われわれ人類は 永い時を育んできたのに。 文字への畏怖の念が根源にあったのに。 その發想の根っこ殺(そ)いで 「辰」を「竜」と漢字で書くなどは文字への冒涜ではないか。 本来の芸術家が持っていたであろう「畏怖の念」をも捨て去り、暦(十干十二支)を蔑んでいる。...
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太陽神と元旦を。最古の「日の出」祭祀文。
2024年01月01日 元旦 甲ねの日 最古の日の出 祭祀 神の種 収録。 明けまして、おはようSUN。 毎日以上に年の初めは、特別にもうつるだろう。 あのいつもの「日」(太陽の神)へあいさつをする。 甲骨文には「入日」「出日」「出入日」と刻まれ、「日(太陽神)」は祭祀対象...